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〔シカゴ穀物展望〕米穀倉地帯は高温乾燥=土壌水分、生育状況を注視(11日)

―本記事は情報拡散を目的に作成しています。ご紹介している文書は、各情報サイトおよび各企業様のホームページ等から引用させていただいています―


【シカゴ時事】来週のシカゴ商品取引所(CBOT)の穀物先物市場では、主産地の米中西部の天候が引き続き注目される。天候相場を迎える中、米穀倉地帯では高温乾燥天候が予報されており、市場関係者は産地の土壌水分や作物の生育状況に一段と敏感になりそうだ。

 米農務省は10日発表した6月の農産物需給報告で、2021〜22年度の米国産トウモロコシの期末在庫を13億5700万ブッシェルと、前月の15億0700万ブッシェルから下方修正。ロイター通信がまとめた市場予想(14億2300万ブッシェル)を下回った。

 同省は20〜21年度の米トウモロコシのエタノール向け需要と輸出高をそれぞれ7500万ブッシェル上方修正。この結果、同年度の期末在庫は11億0700万ブッシェル(前月12億5700万ブッシェル)に下方修正された。同年度のブラジルのトウモロコシ生産高を9850万トン(同1億0200万トン)に引き下げた影響が大きいとみられる。

 米気象予報センター(CPC)の6〜10日予報(17〜21日)によると、コーンベルトでは気温が西部で平年より高め、降水量は全域で少なめになる見通し。最新の天気予報を見ると、主産地のアイオワ州では来週後半、最高気温がセ氏35度に達する見込みだ。

 米農務省などがまとめた干ばつモニター(8日時点)によれば、全米のトウモロコシ産地の干ばつ地域(D1〜D4)の割合は35%。このうちアイオワ州は65%、ミネソタ州は87%に上っている。穀物アナリストは「トウモロコシの主産地の大半で乾燥状態が悪化している」と語る。

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