―本記事は情報拡散を目的に作成しています。ご紹介している文書は、各情報サイトおよび各企業様のホームページ等から引用させていただいています―

石油輸出国機構(OPEC)の減産協議はアラブ首長国連邦(UAE)とサウジアラビアの対立が表面化する異例の展開となり、中東の2大国の経済を巡る競り合いの激化が浮き彫りになった。今後も両国間の緊張は高まり続けるとアナリストは見ている。
週末の協議ではサウジが減産の8カ月延長を主張したが、UAEが反対して折り合いがつかず、OPECにロシアなど非加盟産油国を加えた「OPECプラス」は、5日に再開する予定だった閣僚級会合を延期した。
UAEのムハンマド・ビン・ザーイド・アール・ナヒヤーン・アブダビ皇太子は、サウジのムハンマド・ビン・サルマン皇太子と強い結びつきがあり、UAEがサウジに反対の姿勢を示すのは珍しい。
サウジ・ナショナル銀行のシニアエコノミスト、アミール・カーン氏は「OPEC内部の対立が示すのは、UAEがサウジに対して経済的、国家的な利益をより強く主張し始めたことだ」と述べた。
若く野心的な皇太子2人はこれまで、イエメン内戦への軍事介入、アラブ諸国によるカタールのボイコット、中東などにおけるイスラム主義政治グループとの戦いなど、強硬な対外政策を連携して押し進めてきた。
一方、経済の石油依存からの脱却を図りたいサウジは、UAEとの間で外国の資本や人材を奪い合っている。ただ、エコノミストは中東地域におけるビジネスや通商、観光業のハブであるUAEにとって、サウジが真の挑戦者となるには時間が掛かると見ている。
政治アナリストのAbdulkhaleq Abdulla氏は「アラブの2つの経済大国の関係に経済的な競争が忍び寄っており、競り合いが激しくなるのは間違いない」と述べた。
アナリストによると、両国はともに中東地域におけるイランとイスラム主義グループの脅威を感じているため、政治的な対立には歯止めが掛かる可能性が高い。しかし、経済的な覇権を巡っては角を突き合わせる場面が増えそうだ。
サウジは2024年以降、地域の拠点をサウジ国内に設けない外国企業とは事業契約を結ばない方針を表明した。最近も中東湾岸諸国からの輸入規則を見直し、UAE経済の推進役を担っている自由貿易地区で製造された製品を優遇税制の適用対象から除外した。
中東の複数の外交筋によると、特に新型コロナウイルス流行後に国の経済的利益が優先されるようになり、UAEとサウジの同盟関係は限界に達しているという。
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