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フィッチ、サウジの見通し「安定的」に変更 原油高や財政改善で

―本記事は情報拡散を目的に作成しています。ご紹介している文書は、各情報サイトおよび各企業様のホームページ等から引用させていただいています―


格付け会社フィッチ・レーティングスは15日、サウジアラビアの格付け見通しを「ネガティブ」から「安定的」に変更した。格付けは「A」に据え置いた。


見通し変更は、原油価格の大幅上昇と政府の財政再建に向けた継続的な取り組みにより、財政状況に関する指標が前回見通し発表時ほど悪化しないという見方を反映していると説明した。


サウジアラビアの財政赤字は、2019年の対国内総生産(GDP)比4.5%から20年には11.2%に拡大した。ただ、フィッチは、財政改革により赤字拡大幅は14─15年の原油価格急落後よりも小さいとしている。


政府は昨年、付加価値税を3倍に引き上げ、生活費手当も廃止するなど、緊縮財政措置を講じた。投資促進に向け中央銀行から政府系ファンドに400億ドルを移した。


フィッチは、今年の北海ブレント価格平均が1バレル=63ドルと想定した場合、今年の同国の財政赤字はGDP比3.3%に縮小するとし、政府予想の4.9%よりも改善するとの見通しを示した。



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